LPI日本支部

SAKは、最高ランクである「Platinum Partner」として最初に登録していただきました。
今後はビジネスパートナーとしても一緒に活動していきたいです。

LPI協会

G・マシュー・ライス 様
LPI本部 Exective Director 、LPI日本支部代表

Q1Linux Professional Institute(LPI)様の具体的な活動内容をお聞かせください。

これからITエンジニアを目指そうとしている、いわゆる「エントリーレベル」の方々を中心に、世界各国でオープンソースの認定試験を実施・運営・管理しています。たとえば、LinuxOSの基礎知識と技術を証明する入門レベルの資格「Linux Essentials」は、オープンソースを更に広め人々の生活やビジネスを発展させていくというLPIの使命を果たす上で、大変重要な役割を担っています。
もう一つ重要視しているのは、メンバーシッププログラムのグローバル展開。LPIは会員制となっており、すでに資格を有している認定者やプロフェッショナルレベルの実務者が、いつでもどこでも有意義にスキルや知識を発揮できるよう、さまざまな特典のあるメンバーシッププログラムを日々更新・改修しています。
「SAK」のようなITスクールをはじめとする何百ものトレーニングパートナーと共に、IT人口を増加すること、そして、オープンソースプロフェッショナルのキャリアをサポートすること、これらはオープンソースの普及と定着において欠かせない活動です。

Q2LPIはLinux、オープンソースプロフェッショナルのキャリアを支援している機関ですが、その意義、必要性をお聞かせください。

私たちは、ベンダーに依存しない非営利組織であり、オープンソース業界の中立的立場とも言えるニュートラルな存在です。だからこそのメリットを最大限提供できるよう、認定試験の実施や学習コンテンツのリリースだけでなく、数多くの民間企業や団体と共にITエンジニア人口の創出と成長を支援するパートナー制度を確立させ、より広く質の高い教育サービスや多様なキャリアの実現を目指しています。オープンソースの代表格であるLinuxは、1991年に初めてリリース・一般公開されて以来、驚異的なスピードで普及していき、2010年代からはサーバーで圧倒的なシェアを獲得。WindowsOSの導入率が減少していく一方で、スマートフォンにLinuxをベースとしたAndroidがインストールされる時代が到来するなど、世界中の人々に必要とされ、各国の暮らしや世界経済に大きな影響を与えてきました。そのようなLinuxの存在価値や認知度の高さこそが、私たちLPIの必要性にも当てはまるものだと信じております。

Q3業界のトレンドおよび未来展望はどのようなものでしょうか。

およそ30年の歴史を誇るLinuxですが、昨今トレンドと言えるDX、IoT 、AIの技術領域においてもオープンソースの使用割合が拡大している事実から、私たちの役割にはまだまだ多くのポテンシャルが秘められているものと捉えています。すでに周知されている点で言えば、情報技術の安全な使用に関する基礎能力を示す「Security Essentials」、Web開発の最初のステップをマスターする「Web Development Essentials」といった認定資格をリリースしており、トレンドがどのように移り変わろうと、私たちLPIが常に時代のニーズに注目していくことは変わりません。あえてLinuxのお話をさせていただくならば、医療、ロボット、航空宇宙、ロジスティクスなど、人々の未来に関わる分野の技術開発プラットフォームとして活用されることも増えてまいりました。IT技術の関係者に留まらず、各界の研究者や学者、政府機関にも期待されている手応えを実感すると同時に、今後はLinuxのアップグレード版あるいは応用版が成長していくのではないでしょうか。

LPI協会

Q4業界において、これから求められる人物像はどのような方とお考えでしょうか。

今後需要が高まっていく人物像は、大きく2つのタイプに分けられます。1つは、課題に対して深い視点まで追求し、あらゆる問題を解決していける人、またはそれらのナレッジを持っている人です。
もう1つは、幅広い知見を持ち合わせ、プロジェクト全体の視点から多様なソリューションをチームに展開し、エンドユーザーに提供できる人です。「Deep」か「Wide」か。それが、今後必要とされ続ける人物として評価されるキーワードになると考えています。

Q5LPICという資格を取得するメリットをお聞かせください。

大きく2つのメリットがあります。1つは、短期間でLinuxの知識を習得できること。Linuxの原型とも言われている「UNIX」が流行していた時代は、習得のための学習期間が長かったのに対し、「LPIC」の試験対策期間の目安は1ヶ月〜2ヶ月程度。Linuxの業務未経験の場合でも、数ヶ月程度の学習期間です。また、「LPIC」は3段階のレベルに区分されるなど体系的に知識を習得でき、多くの場で試験内容や勉強方法が詳しく解説されています。
もう一つは、世界共通の認定資格であること。LPI認定資格またはLinuxプロフェッショナル認定資格とも呼ばれ、世界180か国以上の人々が「エンジニアの登竜門」として取得を目指すほどポピュラーです。世界共通の認定資格であることによってもたらすメリットは数知れず、日本人が海外で働く場合はもちろん、外国人が日本で働く場合においても通用するため、文字通り世界を繋ぐグローバルな資格と言えるのではないでしょうか。

LPI協会

Q6Linux、オープンソース教育、資格認定にて多くのトレーニングパートナー様と共に活動されているかと思いますが、その中でもSAKの教育内容について、どの点をご評価されてますでしょうか。

LPIのパートナー制度には「Normal Partner」「Silver Partner」「Gold Partner」「Platinum Partner」というパートナーランクがあります。SAKは、最高ランクである「Platinum Partner」として最初に登録していただき、「LPIC」に関するウェビナーを共同開催したり、資格試験の受験時に必要となる「バウチャーチケット」も多く利用いただくなど、共に活動する同志です。SAKの教育内容については、私たちがどう評価しているかというより、評判が良いという印象です。たとえば、オープンソースの由来から理解できる入門レベルの資格「Linux Essentials」の教育を盛り上げることで、IT人口の増加に大きく貢献していたり、企業の新入社員研修で役立っていたりと、さまざまな企業や技術者から喜びの声が挙がっています。SAKは学習のための書籍も手掛けられていますので、今後は、書籍でも協力してほしいと考えていますし、ビジネスパートナーとしても一緒に活動していきたいです。

LPI協会

Q7SAKへの入学をご検討中の方および在校生に向けて、メッセージをお願いします。

ようこそ、SAKへ!私は、今でこそLPIのエグゼクティブという立場ですが、最初は単なるプログラマでした。私自身、「UNIX」や「Linux」の歴史に長く触れてまいりましたが、地道にキャリアを積んできた中で感じるのは、オープンソースには大きなポテンシャルが秘められており、まだまだ発展していくということ。それはつまり、みなさんがこれから知識を得て活用する手段もまだまだ発展する可能性があるということです。そんな世界がくれば、ますます技術を習得するのが楽しくなるでしょう。いま勉強している方も、これから勉強しようかなと検討している方も、ぜひ期待してスタートラインに立ってくださいね。

LPI協会

スクールマネージャーとマシュー氏